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<弁理士コラム>1on1ミーティング
社員の職場での経験を学びに転換して次の仕事に活かす「経験学習」を促すために、上司と部下が1対1で定期的に話をする機会を設ける1on1ミーティングが多くの企業で取り入れられているようです。
我々の事務所でも、経営ビジョンの策定にあたって外部のアドバイザーから助言をいただく際に、社員の成長支援とコミュニケーションの活性化を促す仕組みとして1on1ミーティングの紹介を受け、事務所全体での運用を開始しました。
まだまだ手探りの段階で書籍等の情報を取り入れながら実行中です。ヤフーでの取り組みが広く知られているようで、以下の書籍等から情報を得ています。
<ヤフーの1on1:https://www.diamond.co.jp/book/9784478069783.html>
<1on1ミーティング:https://www.diamond.co.jp/book/9784478109977.html>
「経験学習」を促す目的があるので、上司としては、自分の考えやアドバイスを先に言わずに部下の話を最後まで聞くこと、部下のモチベーションを高めて個人と組織の成果を最大化することが求められます。部下としても、上司とのコミュニケーションを通じて、具体的な経験を掘り下げ、他の仕事にも適用できる教訓を引き出し、次の仕事に活かすというサイクルを回していくことが求められます。
個人的には、上司側として1on1ミーティングをする機会と、部下側として1on1ミーティングをする機会の両方があるので、これらの経験を通じて自分の成長と組織の成長を少しずつ促していきたいという思いでいます。
以上のような目的があるものの、単純にコミュニケーションの頻度・密度を高めることで職場の風通しがよくなって普段から話しやすい雰囲気になるという効果も大きいように思われます。普段の職場での会話では聞こえてこない意見が色々と聞こえてきました。
士業事務所では多いかもしれませんが、職場が静かすぎるという意見がありましたので、アンケートをとってみたところ、以下のような回答がありました。
・周りの話し声が聞こえてしまって気になる。
・電話の話し声が周りに聞こえてしまって気になる。
・キーボードを叩く音が気になる。
・自分のお腹が鳴った時に、周囲に聞こえているのではないかと不安になる。
・オフィスにBGMがあった方がよい。
早速対策をしたいなと思って探したところ、独自の情報マスキング技術で会話のプライバシーを守りつつ快適な音環境を提供するというヤマハさんの「スピーチプライバシーシステムVSP-2」を見つけました。法人向けに無料貸し出しがあるそうなので、まずはデモ機で試す予定です。
https://sound-solution.yamaha.com/products/speechprivacy/vsp-2/index
職場の困りごとの御用聞きをするのが1on1の目的ではないですが、まずは少しずつ事務所のメンバーの要望を満たしていくことも大事かなと思いますので、小さいことから取り組んでいこうと思います。
弁理士 長田 大輔