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<弁理士コラム>外国出張(APAA@釜山)雑感
10月15日から18日の日程で開催されたアジア弁理士会(APAA)国際会議に参加してきました。場所は韓国の釜山です。5月に参加した米国での国際会議では、コロナ禍でアジア地域の弁理士とほとんど会うことができなかったので楽しみにしていました。
釜山は、初めてでしたが、想像していたよりも発展していて驚きました。古いですが、釜山は、チョー・ヨンピルの『釜山港へ帰れ』という演歌の印象しかなく、郷愁漂う街と思っていました。しかし、今の釜山は海辺のリゾートエリアで、若者が集まる元気ある綺麗な街でした。釜山で育った人から話を聞きましたが、10年くらい前は何もなかったところにどんどん高層マンションが建てられて、昔の風景と全然変わったと言っていました。横浜駅のベイサイドから横浜みなとみらいあたりの高層マンション群のような風景です。
偶然にも、国際会議の期間と韓国の人気グループのBTSのコンサートが重なっており、土曜日はとても混雑していました。タクシーも拾うことが困難で、ホテルの人が道路まで一緒に出て来てくれてようやくタクシーを捕まえることができたほどです。韓国のタクシーはとにかく安いです。日本の半額以下といった感覚です。
今回の国際会議では、外国の特許事務所の弁理士と多くのミーティングを行いとても有意義でした。3年振りに会う友人も多く、以前よりも老けた印象の人も何人かいました。コロナ禍の空白期間で経った時間というものを痛感しました。おそらく相手も私を見て老けたと思っているのだろうなと思うと複雑です。
外国の特許事務所とミーティングしていて話題となったことは、コロナ禍での働き方や、昨今のインフレなどが多かったです。殆どの国の特許事務所でもリモートワークを取り入れており、コロナ禍が終わってもリモートワークは引き続き行うという特許事務所が多かった印象でした。この点はどの国でも同じでした。インフレについては生活が大変になり国民が苦しんでいるというのは日本と同じでした。あとは米ドルの一人勝ちということも印象的でした。日本に限らず米国以外の国も通貨安で大変そうでした。アメリカ人だけがドル高の恩恵を受けて買い物を楽しんでいました。
どこの国の特許事務所も変化が大きいこの時期をいかに乗り切るかといったことが当面の課題になっているようでした。我々オリーブ国際特許事務所も、時代の変化に合わせて成長を続け、日々努力をしていこうと改めて思いました。
弁理士 藤田考晴