プロフィール
藤田 考晴Takaharu Fujita
インタビュー
- 長年、弁理士として働かれていますが、仕事に対してどのように考えていらっしゃいますか?
- (藤田)
- 自分の好きなことを好きな時間にする趣味とは違い、社会に出て働くことは億劫と感じる人がいます。その一方で、仕事を楽しむ人がいます。その違いは、仕事を自分の体と心を鍛える手段として考えることができるかどうかだと私は考えています。
- 確かに、仕事は筋トレのようにコツコツと実績を積み重ねていくので、自分自身がどんどん磨かれていきますよね。
- (藤田)
- 仕事に限らず、どんな難題に遭遇しても「これによりどんな新しい経験ができるのか」「自分の働きが、どう社会に貢献できるのか」と広い視野で、前向きに考えていくことが大切です。そうすることで、少しずつですが、魂が磨かれていきます。
- なるほど。とても勉強になります。次に、事務所の経営についてお聞きしてもよろしいでしょうか。設立されて17年経ちますが、事務所経営でどのようなことを大切にされてきましたか。
- (藤田)
- 私は、事務所で働く所員の幸せを第一に考えています。所員一人ひとりが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境づくりに力を尽くすことで、所員の皆も、事務所の存続と発展のために精一杯頑張ってくれます。
- 確かに、所員を第一に考えることは、お客様に質の高いサービスを提供することに繋がりますよね。因みに、所員の皆さんとはどのようにコミュニケーションを取られているのでしょうか。
- (藤田)
- 私は、縦よりも横の繋がりを大切にしています。困った時に相談できる信頼関係を築けるよう、定期的に様々な打ち合せや勉強会を実施するなど、意見や考えを共有できる場を作るようにしています。
- コミュニケーションを取ることで所員同士の信頼関係も生まれますよね。
- (藤田)
- 優秀な人材は、事務所の資産であり、人が看板となります。所員にとって働きやすい労働環境を整えることで将来的な業績向上につながっていくと信じています。
- ここからは、藤田さん自身のことについてお聞きしていきます。クライアントも含め、様々な方との出会いがあったと思います。印象に残っている仕事やお客様からいただいた言葉などはありますか。
- (藤田)
- ありがたいことに今まで多くの案件を担当させていただきました。勿論、懸命取り組んでも、思い通りいかない経験、苦い経験も沢山してきました。そんな時、励みになったのは「好ましい結果にはならなかったけど藤田先生を選んで良かった」というお客様の言葉でした。今でも心に刻まれています。 また、多くの特許事務所が乱立する中で、「オリーブさんは他の特許事務所と違うね」と言われたこともありました。弊事務所の個性や良さを理解していただけた瞬間でした。私にとって最大の誉め言葉であり、仕事に対するエネルギーとなりました。
- 人の言葉の力ってとても大きいですよね。他にはどんなことが藤田さんのパワーの源になっていますか。
- (藤田)
- 毎日欠かさず読書をしています。好きな本は、論語などの古典。その他、小説、ビジネス書などあらゆる本を読みますよ。インターネットで得られる情報は、かなり断片的ですし、良くも悪くも自分の欲しい情報にすぐ辿り着きますよね。一方、読書は、今まで興味がなかった話題やジャンルに自然と触れることができるため、思考力が上がります。
- おっしゃる通りですね。ただ、読書をしている人が、本当に少なくなったと感じます。私自身も、インターネットばかりで最近読書をしていないです。インターネットは、最新の情報を瞬時に得られますが、ニュース1つとっても、政治、経済、スポーツ、芸能など自分の興味があるものしか情報を得ていないですよね… 休日も読書をするなどゆっくりと過ごすことが多いのでしょうか。
- (藤田)
- 読書もしますが、休日は、朝5時くらいに起き、散歩をしています。健康管理のためもありますが、美味しい立ち食い蕎麦屋さんを見つけて朝食にするのが密かな楽しみです。